Japan Procrastination Research Institute
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ご挨拶

「やるべきことを先送りにする」――世間ではこれを怠惰と呼びます。しかし私は、40年にわたる官公庁での勤務経験を通じて確信いたしました。先送りこそが、組織の平和を守る最も洗練された技術であると。

思い返せば、私が課長補佐時代に「前向きに検討します」と回答した案件の実に73.2%は、その後誰も思い出すことなく自然消滅いたしました。残りの26.8%も、担当者の異動により引き継ぎ漏れとなり、結果的に同じ運命を辿りました。つまり、先送りの成功率は100%なのです。

近年、「働き方改革」や「生産性向上」の名のもとに、先送りを許さない風潮が強まっております。しかし、拙速な意思決定がどれほどの災厄をもたらしてきたか。歴史を紐解けば明らかでしょう。「もう少し待てばよかった」「あの時決めなければよかった」――後悔の大半は、先送りしなかったことに起因するのです。

当研究所は、先送りの科学的研究と社会実装を通じて、「何も決めない勇気」を持つすべての人々を支援してまいります。

代表 延田 猶予
(元・内閣府問題先送り対策室 室長補佐)